日本環境変異原ゲノム学会(JEMS)第53回大会を、就実大学(岡山市)において2024年12月7日(土)と8日(日)の2日間にわたり開催いたします。
本学会の前身である日本環境変異原学会は1972年に結成され、特に公衆の健康に重大な関係を有する変異原とこれに関連する基礎研究の推進、並びに関連情報・技術の伝達を目的として活動してきました。2021年より学会名を日本環境変異原ゲノム学会と改めた本学会は、産・官・学メンバーが率直に意見交換できる風土を引継ぎ、遺伝毒性物質の検出・同定・代謝・機序の研究推進や標準試験法の確立、食品添加物・農薬・環境汚染物質・医薬品・化粧品・労働安全にかかわる基準の決定と規制の実践・教育に大きな役割を果たしています。
第53回大会のテーマは、「未来の環境&ゲノムを守る」としました。第52回テーマに「変異」という言葉がありましたので、53回大会で、「環境」「ゲノム」と、学会名のキーワードがそろったことになります。近年生成AIが急速に認知されるようになるなど、新しい時代に向けた大きな動きの中で、日本環境変異原ゲノム学会は第51回大会で新たな発展を願い、「(さいこうの)nスタート」をしております。本年次大会では、この流れを引き継ぎながらも、未来に向けて、日本環境変異原ゲノム学会ができることを皆で考えながら、議論する大会にしたいと思います。大会を通じて、遺伝毒性評価・研究が目指すべき方向が示されるとともに、新たな研究分野や体制などが生まれることを期待して、日本環境変異原ゲノム学会第53回大会を開催いたします。
現在、このテーマを意識しながらシンポジウム等を企画中です。例えば、近年regulationにも活用されるようになった(Q)SARや、安全性評価に係るセッションなどを検討しております。
多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げます。
大会会長 渡辺雅彦
(就実大学 薬学部)